ストーリー
――人は誰もが嘘をつく。
自分を守るための嘘。 自分を否定するための嘘。
自分を誤魔化すための嘘。 自分であり続けるための嘘。
嘘にも種類があって、誰もが嘘をつく理由を持っている。
春には、新たな出会いと共に新入部員を迎え――
夏には、生徒会と共に麻保志祭の準備に追われ――
秋には、長年の相棒の出自に纏わる騒動に巻き込まれて――
――そして、初雪が観測された今日。
理由は分からない。 けど、嘘をついているのは分かる。 そんな中途半端な能力を持つ少年・櫻井宗一郎は、一人の少女を呼び出した。
ずっと、苦手だと思っていた。
ずっと、互いの道は交わらないと思っていた。
ずっと、手を伸ばしたらいけないと思っていた。
でも――自分のホントウノキモチは裏切れないから。
「好きです――帝堂先輩。 俺と付き合ってください」
誰よりも、嘘を×す少年と誰よりも、嘘を×む少女との嘘の終焉を告げる物語――開演。