ストーリー
欠けているものがある。
それは、幼いときの記憶であったり。
それは、思い出を開く鍵であったり。
ただ、目の前に広がる大空を飛ぶ翼がほしかった。
ただ、閉じ込められた鳥籠から一歩外へ出たかった。
この鍵が開ける何かは素晴らしいものであるはずだから。
たった一度の初恋は掛け替えのないものであるはずだから。
このままじゃ終われない。
このままじゃ報われない。
このままじゃ幸せになれない。
たった一つでいい、真実が欲しい。
そんな、どこにでもある、ありふれた話、ありふれた恋物語。
執事(ぼく)とお嬢様(わたし)が、幸せを掴むまでの物語。