スタッフコラム 第4回 八ツ角真矢 『恋音 セ・ピアーチェ』制作進行
『恋音 セ・ピアーチェ』連載コラム第4回の担当・制作進行の八ツ角真矢です。
美少女ゲーム業界のスタッフと言えば、まず話題に上がるのは “原画家” や “シナリオライター”。
これに加えて “ディレクター” や “プロデューサー” などになるかと思います。
最近では “広報” も表に出て積極的に情報発信をしておりますが、“制作進行”ともなるとニッチオブニッチ。
制作現場の影で暗躍する黒幕……なんて格好いいものではありませんが、意外に重要な立場なのです。
(ヒエラルキーは低い……)
制作進行のお仕事とは一言で表すと「伝書鳩」だと思っています。
つまり、セレクション間の情報伝達・意思疎通の代行、決定している工程の進捗連絡、といったところです。
特に連絡するだけではなく、納品されるまでが仕事なところとかそっくりだと思います。
本来であれば制作進行のお仕事は、ディレクターのお仕事に含まれています。
しかし、同ブランド・Campusのシナリオライターである工藤啓介(『ウソシリーズ』他)や、
姉妹ブランド・lightの正田崇(『Dies irae』他)、高濱亮(『シルヴァリオ サーガシリーズ』他)のように、
基本的に弊社ではシナリオライターがディレクターを兼任しているパターンがほとんどです。
そして今作においても、シナリオライターの恒石涼平がディレクターを兼ねています。
彼らが各セレクションとのやり取りまで担当すると、オーバーフローしてしまうのは間違いありません。
そのため、私のような制作進行という立場が置かれています。
他にも、ムービーや体験版で使用するなど広報に必要となる優先度の高い素材を把握し、
チームで期限を共有し、きちんと守らせるのもまた大事なお仕事となります。
必要な素材の仕様を出して、伝書鳩(制作進行)に結び付けて飛ばすのがディレクターですが、
仕様に不備がある場合に、ディレクターを突きに行って仕様を出させるのも、制作進行の仕事となります。
さて話は変わって現在の進捗についてですが、原画作業が約75%、シナリオが約65%仕上がっています。
シナリオは、恒石が初のディレクターということもあり、他のセクションに比べてやや遅れ気味ですが、
シナリオ制作に集中できるターンになってきて、問題なく間に合うペースとなっております。
とりわけ本作においては、原画家のとんちゃんも初の原画ということもあって、
ギリギリのスケジュールを覚悟していましたが、想像以上に早いペースで進み、随分と余裕ができています。
企画スタート時には、制作がここまで順調に進むなんて予想しておらず、嬉しい誤算です。
本作は恒石の初企画、とんちゃんの初原画など、主要メンバーが若手層で構成されています。
もちろん、脇を固めるスタッフにはベテラン勢が揃っております。
若手の情熱とベテランの経験が上手く混じり――
「いや、このシーンにはギターがないとダメなんだよ!」
「パンモロはエロさがない! パンチラが至高なんだ!」
「おちんち○にはこだわりたいじゃないですか。」
……と喧々諤々
このまま順調に進行すれば、来月には「OPムービー」と「体験版」の公開。
そして、ユーザーの皆様にマスターアップのご報告ができるのではないかと思います!
そして現在、とんちゃん描き下ろしサイン入り色紙が当たる『恋セピ』応援キャンペーンを実施中です!
既に色紙のイラストが公開されていると思いますが、めっちゃ可愛いですね。 最高ですね。
欲しいか欲しいかで言えばめっちゃ欲しいです!
その他にもキャンペーンなど予定しているらしいので、楽しみにお待ちください!
以上、制作進行の八ツ角真矢でした!